ホームレス女、苺

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警察本部からでて10分。 少しひびや苔があるが、登れるので問題ない。 緑色の生き生きとした草花の上を歩く。 ザッザッっという音は自分を支えてくれているのが確信できる。 目の前にある ボロボロの木の板の中に入ろうとしたが、いつ壊れるか分からないのでやめた。 「お~い!苺いるか~?」 出来るだけ迷惑にならない程度に呼び掛けるが、奥から「うるさい」と苺に怒られてしまった。 「此処は家だよ!竜斗は声がデカいの!!」 これが家だと言えるのだろうか… でもホームレスの苺にとって此処は立派な家なのだろう。
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