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里音…どうして…?
どうして自殺してしまったの?
「原田さん、実はいじめられてたの…
だけど、止める勇気が無くて…ごめんなさいっ…」
「高野さん…」
だが、高野明菜はいじめのグループにいた、ということを里美は知らない。
「奈央が、ね…」
「奈央が、どうしたの!?」
「原田さんを、いじめてたんだ…」
「奈央がそんなことを…?
私、奈央に聞いてくるっ!!」
と言って走り去った時の高野さんの表情がわすれられなかった。
「奈央っ…」
「何よ…」
「奈央が里音をいじめてたって本当?!」
「当たり前でしょ、あいつ、トロイからいじめてやったの。」
「そんなっ、勝手すぎ!!私たち幼稚園からの親友でしょ!?」
「は?そんなの知らない。」
「奈央はそんな人じゃないよ…」
「私はこういう人間だけど。」
奈央はどうしてこうなったのか。
どうして親友の里音をいじめたのか。
奈央はこんな人じゃなかったのに…
「奈央~っそいつ、どうすんの??」
「高野さん?」
「明菜ぁ、こいつ、いじめ決定!!」
「OK!!
あ、里美、ごめんね~、あたし、あんたの事、だましたんだ~。」
「明菜、うける~っ」
「高野さん、里音をいじめてたの?」
「そうだけどっ、あいつうざいしぃ。」
「これからは、あんたがいじめられるの。」
「そんなっ…」
そうして私へのいじめがはじまった。
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