―Tウイルス―

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「さて、長居は出来ない。生存者を守りつつ進むぞ。」 出口まで、異変は無いと思っていた。 だが、階段に差し掛かったとき。 「二階から、音が聞こえる。アンデットか?」 「問題無い。数体しかいないだろ。構えて進め。」 静かに、一段一段下りていく。 二階の廊下に三体のアンデット。 「撃ち殺せ。」 瞬間的に、アンデット達は倒れた。 「気味悪いぜ。ウヨウヨいやがって。」 吐き捨てるように、呟く。 「多田。静かにしろ。」 隊士が、注意を促す。 「がッぁ゛」 異変に気付いた隊士は、後ろを振り返る。 そこには、天井に張り付く肉の塊の怪物がいた。 「おい。なんだコリャ。」 ドンっと顔が抉られた、多田の死体が地面に落ちる。 「多田…。ぼさっとするな!一階に逃げろ!」 ハッとなった人達は、一階に下りようと走る。 二人の隊士が、残り食い止める形になった。 「あの人達…。」 「大丈夫だ。アイツらは、必ず帰ってくる。」 そう言うと、二階には二人だけとなった。
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