―Tウイルス―

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―気が付くと、たった一人で白い部屋に眠っていた。 起き上がると、腕に痛みが走る。 腕に目線を会わせると、注射器で刺した痕があった。 朦朧としながら、外を探す。 廊下を歩いて、外に繋がる扉を開ける。 頭がはっきりと回るようになると、自分の身なりに気付く。 黒いスーツに、両足のベルトに拳銃が二丁。腰のベルトには、日本刀の柄が一本。 「柄?なんのために。」 柄を取り出すと、小さく黒いスイッチがある。 少し、力を入れてスイッチを押してみる。 すると、たちまち柄から黒刀が静かに飛び出す。 周りに目をやると、炎上してる車。アスファルトにべったりと血液が付いている。 「なにがあった。」 刀を仕舞い、拳銃を構える。
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