―Tウイルス―

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覺は、弾の無駄遣いだと思い、拳銃を仕舞った。 途端。国道から、黒のワゴン車が四台走ってきた。 覺の前まで来ると、急ブレーキを踏み込み止まる。 車体には<SAT>と記入されていた。 ぞろぞろと降りてくる機動隊の人々。 <生存者発見!> 「大丈夫ですか?」 「SATか。何が起きてる?」 「その前にですね。身元確認を。」 他の機動隊士達は、発砲をしている。 覺は、自分の名前を伝える。 「神谷 覺さんですね。調べてくれ。」 「検知できません。」 発砲音が、激しくなる。 「名前を間違えていないですか?」 「幼少期から偽名を使っている。」 「そうですか。おい!特殊ルートで調べろ。」 大声で、声を出す。 「見付かりました。世界の特殊部隊の職務を果たしている上、SATにも在籍履歴があります。」 「失礼しました。」 「ところで、徘徊してる人々は?」 「あれは、アンデットです。屍ですよ。ウイルスでなったとか。」 「ウイルス?」 「ええ。噛まれたりすると奴等の仲間入りです。私共は、国家から生存者を助けるよう言われています。」
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