―Tウイルス―

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<病院詮索チーム> 「本当に、生存者いるんですかね?」 「確かに、ここから、救命通信があった。」 外からは、騒がしく銃声が響く。 「外…。激しくなってません?」 「アンデットが集まって来たんだろ。俺達は、早く生存者を連れて帰る事だけを考えろ。」 たった六人で、病院院内を回る。 「確か。三階だった筈だ。」 階段を上がる六人。 院内は静かで、だれにも会わない。 「不思議ですね。人っ子一人いないなんて。」 「異変に気付いて逃げたんだろ。」 「でも。動けない人達はどうなったんですか。」 弱々しい声で、質問を投げ掛けてくる。 「知らん。体が弱ければ、アンデットにもなりやすいだろ。」 静かに、言い放つ。 「先輩。あれ。」 隊士の目の先には、警察官がいた。 「生存者いましたね。助けにいきます。」 「待て。様子が可笑しい。」 六人が、銃を構える。
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