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「天野会長…!」
「…なに?」
「……よろしくお願いします。」
「わかった。」
私はため息をつきながらさっきまで座っていたイスから立ち上がり、問題児が登っている木へ向かって歩き始めた。
未来高校、生徒会長の私の仕事は学校の事よりもある1人の生徒の面倒を見る仕事の方が多い。
生徒会長の私がある生徒1人だけの面倒を見るのには理由がある。
「毎回スイマセン…けど、怖くて近づけないんですよぉ~!」
そう、理由は簡単。
私以外、彼に喋りかけられないのだ。
と、いうより近づかない。
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