はれたらいいね

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「…何してんの?」 グラスを二つ、手にした雅也が僕が座る彼のベットの横にすでに立っていて、 「何でもないよ…」 僕は内心ぐちぐちと思いつつ握っていた新聞をきれいに広げて直した。 先程、雅也がいた所にある小型の部屋用の冷蔵庫の扉を睨みつける。 なんでもっと派手な音でも鳴らないのかと、 「裕也?」 冷蔵庫にしたら傍迷惑な視線を投げる僕を雅也が訝しげに呼んだ。
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