はれたらいいね
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「……どれ?」 新聞を見ながら、声をかけてくる。 「しらない」 僕は無視したまま声だけ出した。 「なんなの、それ」 それから雅也が近くに置いたリモコンを手にしたらしい気配。 「なぁ」 リモコンを押したのだろう、 「どれなのよ」 テレビの画面に近付いて行ったらしい雅也がまた声をかけてくる。
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