約束

3/15
前へ
/39ページ
次へ
千紘side 俺はムクリとベッドから起き上がる。 (またあの夢か…) あれから10年の時が経ち俺らは高2になった。 今でも俺はあの約束を覚えている。 でもあいつ…零次は覚えては無いだろう。 中学に入ってから俺達は余り話さなくなった。 そして零次はとっかえひっかえのように女の子と遊ぶようになった。 そもそもガキの頃の約束だ本気にする方もどうにかしている。 でも俺は… 「千紘ー早く起きなさい!!朝ごはん出来てるわよー」 「はーい!」 俺は考えることをやめ一階へと降りた。 「おはよう千紘」ニコッ 「おはよう、母さん」 朝の挨拶を交わし椅子に座る。 そして俺は朝食を食べ始めた。 朝食を食べ終わると食器をシンクのへと持っていく。 すると今起きたであろう兄がダイニングへと姿を現した。 「おはよう、兄ちゃん」 「んーおはよー千紘」 まだ眠いのか目を擦りながら答える兄。 「あらあらお兄ちゃんは先に顔を洗って来たら?少しは眠気も覚めるわよ?」 「わかった…」 そう言って兄は洗面所へと足を向けた。 俺はというと部屋へ戻り学校へ行く準備を始めた。 そして準備が終わり玄関へと向かう。 すると後ろから 「千紘気を付けて学校に行くんだぞ」 「分かってるよ父さん」 そして俺は学校へと向かった。
/39ページ

最初のコメントを投稿しよう!

55人が本棚に入れています
本棚に追加