約束

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「そうか………辛かったな今までよく一人きりで我慢してきたな」 そう言って兄ちゃんは俺を抱き締める。 涙はまだ溢れている。 すると兄ちゃんは突然立ち上がり部屋を出て行こうとする。 「どこ行くの?」 「タオルと氷持ってくるそのままじゃ明日腫れるからな」 「ありがとう」 俺がそう言うと兄ちゃんは部屋から出ていった。 数分後 何故か大量のタオルと氷を持って兄ちゃんが部屋に現れた。 「プッ…………タオルそんなにいらないでしょ」 俺は吹き出してしまう。 すると兄ちゃんが 「やっと笑ったな…やっぱり千紘は泣いてるよりも笑ってる方がいい」 そう言ってぽんぽんと俺の頭を撫でる。 「…兄ちゃんって頭撫でるの好きだよね」 ふと俺はそんなことを口にした。 「んーそうかな?まぁ言われて見れば結構してるかな?まっ!気に入ってる奴等だけだけどね!!」 「そんな事より!はいタオルと氷!ちゃんと目に当てときな?」 やっぱり兄ちゃんは優しい…男を好きと言っても軽蔑もしない。 でも不安だらけ。 「ねぇ兄ちゃん?」 「ん?どうした千紘?」 「兄ちゃんは軽蔑しないの?男を好きになるなんて可笑しいと思わないの?」 「別に思わないけど?誰が誰を好きになるかなんて人それぞれだししかも俺の可愛い可愛い弟を軽蔑何てしないよ!それに俺も付き合ってる人男だしね」 「…………………え?今なんと?」 「えっ?可愛い可愛い弟を軽蔑何てしない?」 「違う!!その後!!」 「あぁ!!付き合ってるのが男だってこと?」 「………………マジで?」 「マジでしかも千紘の知ってる人だよ」 「まさか……蒼真さん?」 「うんそう!」 「だから軽蔑何てするわけないし俺は千紘を応援したいな」 あぁ…止まった涙がまた溢れる。 「ありがと…」 本当にありがとう
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