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蝉の鳴く声で俺は起きた。
今日は夏祭りがある日。
夏祭りに行くのは夕方辺りに行く予定だ。
今の時刻は11時。
少し寝過ぎたと思いながらもあくびは出る。
俺は朝食…いやもう昼食になるのだろう。
昼食を食べるために部屋を話をして出て階段を降りた。
すでに昼食の用意ができていた。
母さんの姿は見当たらない。
俺は椅子に座り昼食を食べ始める。
すると
「ねぇ千紘今年は浴衣着ましょう!!」
そう言う母さんの手には一着の浴衣が握られていた。
「嫌だよ恥ずかしい…」
たかが近所の祭りに浴衣で行くのはかなり恥ずかしい。
「あら!良いじゃない!!千紘だって小さい頃は零次君とお揃いで浴衣着ていくってごねてたじゃないの!!」
確かに小さい頃は浴衣で行っていた。
「それにお母さんはこの浴衣を千紘に似合うと思って買ってきたのに…」
シュンと項垂れる母さん。
「~~~っわかったよ!!着ればいいんでしょ!!」
「千紘ならそう言ってくれると思ったわ!!じゃあ着付けするから早めに準備しとくのよ」
結局俺は浴衣を着ていくハメになった。
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