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清華はズボンを脱ぎ、パンティーを下ろすと、灯油ポンプを、自分の膣に差した。 清華の家は地下室に灯油が置いてあるので、それがあった。赤い部分を強く摘まんで、離す。すると膣に入っていないもうひとつの管から水が出る。 清華はあらゆる穴から、水を吹き出しながら、のたうって、赤い部分をまた、摘まんだ。 摘まんで離すを繰り返す。何度も何度も繰り返す。 出ていく水は少量だが、やるたびに体が楽になった。 残り少ないジュースをストローで飲む時に出るような音がポンプから聴こえたとき、清華は息ができるようになった。膣にヨシオは集中していたらしい。ヨシオの元が出て、鎖が解かれたように水が、口や鼻などから大量に出てきた。 清華は、それから十分ぐらい摘まんで離すをして、胸に手を当て、呼吸が出来ていることを実感してから、灯油ポンプを投げ捨て、しばらく床に寝たままだった。 清華は床に散らばった水槽のガラスと、おもちゃのアルファベットのブロックを、気を失うまで見つめた。 清華は妊娠した。 両親には大学の彼氏との間に出来た、と言った。 彼氏役は、サークルの先輩がなってくれた。 清華は産むことにした。 出産のとき、水しか出なかったらどうしようと心配したが、ちゃんとした赤ん坊だった。 清華は、産まれたばかりの赤ん坊に、おもちゃのアルファベットのブロックを見せながら、お前のお父さんだよ、と言った後、赤ん坊を抱き締めて、泣いた。
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