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「そうなのか……って!じゃあどうやったら帰れるかの秘密は知ってるよな?」と将斗が聞くと
「うん。誰に天下を獲らせるか決めて家臣になり天下を獲らせなくちゃいけないんでしょ?」とやはり知っていた松川さん。
「あぁ。だから俺は織田についた。華姫奈も圭吾も真琴も来てる。みんな織田についた。で、松川は?」と尋ねた。
何故なら半年前から来てるなら誰かについてるはずだし織田では無いのは確かだから、そうなれば松川の入った国も倒すし。そうなれば松川とも……と悲しい感情に将斗は襲われた。
そんな将斗に松川さんは
「えっ?誰にしようか悩んで半年になるよ。クス。」と笑っていた。
「えっ!半年も居んのにまだ決めて無かったの?良く女の子1人半年も戦国時代で生きてられたな?」と聞くと
「うん。私がこっちに来て訳も解らずに右往左往してたら親切な女の人が助けてくれて良ければ暫く家に居なさいって……凄く綺麗な人で優しくて……」と言いながら悲しい顔していた松川さん。
「なら何でそんな悲しい顔するんだよ?優しくて親切何だろ?」
「うん。だけどその人、亡くなったんだ……病気で最近。だから今は1人ぼっちなの」
「だけどまさか知ってる人てか同じクラスの人に逢えると思えなかったから感激してる」と笑った松川さんは可愛かった。
「そうか恩人が居なくなって辛いな……じゃあどうすんだこれから?」と将斗が聞くと
「うん。私もそろそろ決めないとね仕える君主!」と言い。
「それに貴方に教えた戦術も、持って生まれたその素晴らしき知能も貴方が決めた人に使いなさいって言われたし……素晴らしき知能とか言われて恥ずかしかったけどね。」と顔を赤らめる松川さんは更に可愛かった。
「ん!?待てよ戦術?戦術教わったんか!その綺麗な女の人に?」
「うん。毎日色々な人が半姉様にスカウトしに来てたけど妹と2人ひっそり暮らしたいからって私を気遣って断り続けたみたい。」
「半姉様……?」待てよと思った将斗。
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