2人が本棚に入れています
本棚に追加
俺ってあれみたい。男でも女でもない奴。自分でもよくわかってないんだけどね。
『むんちゃん。』
心の中で呼んでみる。むんちゃんは振り向かなかった。むんちゃんは仲の良い友達。俺は親友だと思ってる。彼氏じゃないよ。彼氏は違う奴。
むんちゃんはいつの間にか得点通知表を貰っていた。
「ヤバいなー。」
そう言って俺よか点数の低いシートを見せてきた。
「前よか上がってんじゃん。」
俺がそう言うと、むんちゃんはニタニタしながら
「俺、鈴原と同じ塾行ってるから。」
なんて言った。
鈴原っていうのは俺の部活仲間。もう三年だから引退したんだけどね。
「へえ。むんちゃんと鈴原がいるなら行きたいな。」
最初のコメントを投稿しよう!