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本を読みながら企画の流れや、BGMの曲などを考えていると委員長が俺の名前を呼んだ。
「仕事がないなら帰っても良いぞ。」
委員長はこちらを見ずにそう言った。
「早く帰れ。」そう言うふうにしか聞こえないんだけどな、ごめんね。そういう風にしか思えない奴だから俺って。
「はいはい。」
そう言って身支度が整い、帰ろうとすると副委員長が俺を呼び止めた。
「あれ?満(みつる)帰るの?」
「うん。私がいた所で何にもならないしね。」
可愛くない女の子の出来上がりだ。うん、嫌いになってよ。利用する価値のない奴に好かれても何ともないし嬉しくないし。
何も言わない副委員長の横を通りすぎ、俺は放送室を後にした。今頃俺の悪口でも言ってんだろうな。
前に聴いてしまったのだ。まぁ普通に入っていったけどね。
他の委員は慌ててたけど。でも、副会長は椅子に座って前を見据えてた。
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