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それが滑稽に見えた。君も俺の悪口を言ってたんだろ?澄ましてないで何とか言ってみろよ。
俺はずっと思っていた。呪うように、祈るように。
……………………………---------。
「ただいまー。」
おかえり、何て返ってくるわけない。でも今日は妹がいた。
「おかえり。うち今から出掛けてくるから。」
そう言い残し早々と家から出て行った。
9月なのに暑い北海道の暑さを呪いながら風呂に入った。
ポタポタと滴る水滴を眺めながらぼー…っとしていると、お母さんと弟が帰ってきた。
「おかえり。遅かったね。仕事1時半までなのに。」
遅くなった理由なんてわかるのに、意地悪な俺は問い質した。
「別に……。」
お母さんはそれだけ言ってそそくさと夕食の準備を始めてしまった。
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