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『くくく…』
隠しきれない笑い声。かげで坂部とあたしのやりとりを見ていた他のチームの西沢さん。あたしの良き理解者であり、この人がこうやって働いているから、まだ焦らずにいるのだと回りに話している。
『朝からシワが目立ってるよ、さっちゃん、気持ちわかるけどね』
(さっちゃんと呼んでくれる人、少なくなったな)
『夜、ご飯どう?』
『もちろん、大丈夫です。あたしの朝のやっちゃった話、聞いてもらいたいし』
『なに?なに?たのしそー。じゃ、またあとで』
手をふりながら、すでに仕事モードの頭に切り替わり、パソコンと回りに張られた付箋に目をやり、仕事の順番を決めていく。
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