二夜

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側にある洋服掛けからローブをとり、先程外した目隠しをする そんな僕の動作をアルトくんが見つめているのに気づいて視線をあげた僕に、彼は慌てた様子で視線を逸らした 「……なに?」 「あ、いえ、」 知りたげな視線に問うてみるも、ぬるい返事が帰ってきたのに聞き辛いことなのだろうかと思考を巡らせる まぁ、たぶん考えるまでもなく僕の瞳のことだと思うけど 「いこうか」 「はい、お願いします」 どうしようか、森にはモンスターが多いから飛んで行こうかな 出発を告げる僕の言葉に、玄関に歩き出そうとした彼の服を掴んでとめた 「うわっ、」 「っは?」 急にとめたのが悪かったのだろうか、後ろに傾くアルトを咄嗟に受けとめる
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