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つまりは最近呪いで遊んでるやつがいるのか
じゃあ、何故?
それはあれかな、無難どころでいくときっと研究なんかじゃ収まりたくなかった、使ってみたくて仕方なかった魔法使いの存在が考えられる
しかし、刻死病とかまたマイナーなの持ってきたものだね
そこでふと思考の波に呑まれていたことを思い出して顔をあげる
「わかった、ちょっと持ってくるからそこらのソファにでも座ってて」
僕がぱちんと指を鳴らせば、机の上に3つ、カップに入って湯気をだす紅茶が現れた
「ありがとうございますわ」
「有難う」
「いただきますね」
各々の言葉に寛いでて、と声をかけて薬部屋、もしくは実験部屋、調合部屋色々用途のある部屋に向かうのだった
*
意外とすぐ見つかってリビングに戻る
担がなきゃならないくらい大きなフクロに大量の薬を詰め込んで、騎士さんに渡す
「はい、これが薬だよ」
「ありがとう、恩に着る」
お礼を言われたので、にこりと微笑んで返してから、金色の髪をもつ青年に顔を向ける
「さて、交換条件だ。僕とお話しようか?」
「はい、私なんかでよろしければ、わかりました」
終始優しそうな顔を崩さない彼は、騎士とお姫様ににこりと微笑んだ
「あとで追いかけますので、先に薬をもって村へ行ってください。少しでも苦しんでいる時間を減らすべきです」
「それだと、貴方が危ないじゃない!この森、どれだけ危険度が高いと思ってるの?」
「そうだ、いくらお前が魔法剣士でも一人じゃ危ない」
そんな彼らの言い合いに口を挟んでやる
たしかに、罪のない村人が苦しんでいる状況は可哀想でもある
「仕方ないから、彼は責任を持って僕が君たちの行く村まで着いて行ってあげるから、君たちは村に向かうといいよ」
いきなり投げかけられた言葉にぱちくりと目を見開く彼らに思わず噴き出した
「ふはっ、僕だって鬼じゃない。ほら、はやくお行き」
「助かる」
「アルトのこと、宜しくお願いしますわ」
「ありがとうございます」
納得したのか、出て行くお姫様と騎士を青年と結界の外まで二人で見送った
*
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