二夜

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魔力を媒体に成長するという特性を利用して、その吸収する魔力に華腐にとって毒となるよう組換えた僕の魔力を混ぜるための印を刻みこむ あらかた刻み終えた僕は、彼の呪印から手を引き抜いて、彼を地面へとおろしてやる 久しぶりに真面目に魔法使ったからかな、精神的に疲れたな 華腐呪印を含め、基本的に呪印は繊細で扱いが難しいのが特徴だ 下手に弄ると、一瞬で命を落とすなんてザラにある 「終わったよ、気分はどう?」 「……魔力の減り方がとても緩やかになった気がします」 「だろうね、僕の魔力の半分近くを流し込んだからね」 おかげで軽い疲労感が僕を襲う まぁこの程度へでもないんだけどね 「さて、話も聞けたことだし、君の仲間さん達のところに送ってあげよう」 「本当に何もかもありがとうございます、私なんかにここまでしていただいて…」 「いやなに、君のことが気になっただけだからさ」
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