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奏「っはぁ、はぁ・・・冬、大丈夫か・・・?」
奏が春の暖かい陽気と走った暑さで汗を浮かばせながら聞いてくる。
さっき一回隠れた途中に降ろしてもらったから、僕も自分の足で走ってる。
これでもバスケやサッカーは結構やっていた方だから、少しくらいは走れる。
だから、理事室のある反対側に続く連絡通路にて、少しスピードアップしながら走ってるんだ。
冬「はい。・・・あの、確認ですが、この学校って、男子が殆どですよね?」
奏「ああ。殆どどころか、全員男子だ。・・・それが?」
冬「何で黄色い声が飛び交ってるんでしょうか・・・」
そういいながら僕は爆音となって聞こえてくる悲鳴の音源である後ろをチラリと見る。
そこには満員電車よりももっと酷い人の波。
そして人数がさっきより増えてる気がするし、速い。
ナニコレ。
え?本当に男子なの?男子しかいない?悲鳴に奏様っていうのと奏っていうのと会長プラスLOVEとか萌えとか一緒に聞こえ・・・
ラブ?!
奏「生徒会親衛隊だ。・・・レベル5の。」
冬「レベル・・・?」
そう復唱し終わるか終わらないかの時、階段から人が現れて奏を見てニッコリする。
「おー、会長!なんばしよっと?転入生君は起きたか?」
奏「淳!・・・あとは頼んだぞ。」
ちょうどいいものを見つけたとも言わんばかりのニヤっとした笑みを浮かべて、
バトンタッチするかのようにポン、と肩を叩く。
淳「・・・へ?」
「あ!淳様!」「なに?!会計様だと?!」「「レア度高!標的変更!」」
淳「はぁ?!え、ちょ待て!奏ーっ!」
・・・なんかごめんなさい
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