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うん・・・なんで満点をとっちゃったんだろうね、僕。
落胆、落胆、ただただ落胆だよ・・・
「んな落ち込むことねぇだろ。」
「そうだ。・・・おいホスト。こいつにタブレットとテキスト、生徒手帳、それから制服と鞄を先に選ばせてやれ。」
さすが生徒会長・・・っていうのかな?テキパキしててかっこいいな。
しかもタブレットって・・・ハイテクだね。
「だからホストっていうな・・・おら、ついて来い。」
「え?うわぁ!」
面倒くさそうに先生が僕の腕を勢い良く引き、前のめりになってしまう。
ちょ、ぶつかっ・・・
らない?
ふと覚悟して閉じた目を開けて後ろをみると、会長が逆方向に手をつかんでくれていた。
そのままグイッと引っ張られて会長の胸にすっぽり収まると、会長からのフワリと心地よい微香が鼻をくすぐる。
「会長・・・ありがとう。」
そう言って笑いかける。
「べ、別に・・・//」
あれ、何でみんな赤いの?←(無自覚め・・・)
「っとにかく、行くぞ。」
そう言って先生が急かしてくる。
「はい・・・?」
あれ?でも、その間会長はどうするの?
そう思って会長を見て首を傾げると、ふっと微笑んで僕の頭をクシャリと撫でる。
「俺もついてくから。ほら、行こうぜ?」
「うん・・・!」
「おい。」
会長の安定した低音ボイスに安心と喜びを感じていると、前方から不機嫌な先生の声。
「何だホスト。」
「ホストじゃねえよ。とりあえず、先駆けするな。」
「早いもん勝ちだ。」
そんなことを言って睨み合う二人。
何を取り合ってるのかな・・・
それと、多少の不良慣れはしてるつもりでも、怖いよ・・・
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