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樂「ほら。制服とか鞄はこれだ。タブレットとかノートの色とかは、こん中から好きなの選べ。」
そう言って渡されたベージュの制服には、既に一年のみ配布される名札と金ピンが付いていた。
・・・そういえば特等生って言う通知が届いてたっけ。
なんて思いながらもそれを含む配布されたものを選んで、サブバックに入れる。
教科書等がタブレットだから、どこの学校よりもスッキリしていると思う。
因みにこのタブレットは、成績・内申・順位・学園やニュースの情報などが配信されることも目的の内。
アドレス登録もするため、勿論メールのやり取りだってできるし、普通のタブレットとしても使える優れもの、らしい。
・・・今その説明を受けている間に、どうやらデータ登録が完了したよう。
奏「・・・お、データ登録終わったか。じゃあ、理事室、行こうぜ。じゃぁなホスト。」
樂「だから俺は教師だって!」
理事室は一般生徒立ち入り禁止なため、どうも違う隠し部屋のようなところにあるらしく、暫く歩くみたいだ。
僕達は樂先生の言葉を聞くのもそこそこに、職員室を出た。
「・・・」「・・・」
わ、話題がない・・・
上手く喋れないくせに、沈黙が続くと若干焦ってしまっていると、
奏「・・・なぁ。」
と、会長さんが喋りかけてくれた。
冬「何でしょう?」
奏「その・・・さっき走ったけど、疲れねぇのか?」
冬「・・・疲れますよ。」
まさに今。
冬「何故ですか?」
奏「いや・・・あんまり表情がねぇから。」
冬「・・・ちょっと不安なんです。
言語とか・・・とにかく、色々です。実は、この学園に入学届けを出すのも、一年振りですし。」
奏「は・・・?」
思いっきり変な顔をしてるよ会長。
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