私たちが息を吸う仕組み

1/1
前へ
/100ページ
次へ

私たちが息を吸う仕組み

私たちが、息を吸う仕組みは、肺ではなく、肺の周りにある筋肉に秘密があります。 肺はタダの袋で、自分では動きません。 心臓のように、自分で動く筋のかたまりではないのです。 肺が伸び縮みするための仕組みを説明すると…… まず、肺の周りにある筋肉の作用で、胸郭が広がり、中が陰圧になります。 陰圧というのは、地上の気圧よりも気圧が低いことで、日常では掃除機の中が陰圧です。 ほんで、この圧力の差によって肺は伸ばされ、息を吸うことができます。 逆に考えたら、陰圧にならなければ、息を吸うことはできないのです。 ちょっと余談ですが、気胸という病気をご存知でしょうか? 自然気胸は痩せた若い男性の方に多いですね。 他にも、点滴の失敗などの医療事故による気胸もあります。 気胸がなぜ怖いのかというと…… 肺が破れて肺の中の空気(地上の空気)が胸の中に漏れ出るからです。 先ほども書きましたが、胸の中の空気は地上より低いのです。 そこに地上の空気が流れてきたら、気圧はあっと言う間に上がってしまい、破れていない方の肺も膨らめなくなってしまうからなんです。
/100ページ

最初のコメントを投稿しよう!

262人が本棚に入れています
本棚に追加