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私たちが息を吸う仕組み
私たちが、息を吸う仕組みは、肺ではなく、肺の周りにある筋肉に秘密があります。
肺はタダの袋で、自分では動きません。
心臓のように、自分で動く筋のかたまりではないのです。
肺が伸び縮みするための仕組みを説明すると……
まず、肺の周りにある筋肉の作用で、胸郭が広がり、中が陰圧になります。
陰圧というのは、地上の気圧よりも気圧が低いことで、日常では掃除機の中が陰圧です。
ほんで、この圧力の差によって肺は伸ばされ、息を吸うことができます。
逆に考えたら、陰圧にならなければ、息を吸うことはできないのです。
ちょっと余談ですが、気胸という病気をご存知でしょうか?
自然気胸は痩せた若い男性の方に多いですね。
他にも、点滴の失敗などの医療事故による気胸もあります。
気胸がなぜ怖いのかというと……
肺が破れて肺の中の空気(地上の空気)が胸の中に漏れ出るからです。
先ほども書きましたが、胸の中の空気は地上より低いのです。
そこに地上の空気が流れてきたら、気圧はあっと言う間に上がってしまい、破れていない方の肺も膨らめなくなってしまうからなんです。
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