ステロイドの使い方

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一般的なステロイド製剤は 副腎皮質ホルモンのひとつである、糖質コルチコイドというホルモンからできています。 この糖質コルチコイド、体の代謝を高める働きがあり、特に緊急事態の時に重宝します。 ホルモンの量の調整は脳で行われています。 脳から命令が来ないと出ません。 逆に血液中にたくさんあると脳からの命令がストップして出なくなります。 では、ちょっと考えてみましょう。 もしも人工的に外からこのホルモンを体内に入れたとします。 脳からの命令とは関係なく、つねにたくさん体内にある状態です。 最初は良いのですが、ある程度長く使っていると、体の方がホルモンを作らなくなってしまいます。 すると、少し病気が良くなって、ステロイドをやめた時、様々な症状が現れてきます。 だから本当はステロイドは、いつまでも使い続けてはいけないんです。 とは言っても、リウマチの方やアレルギーの方などは、どうしても長く頼らざるを得ません。 じゃあ、どうしたら良いのでしょうか? まずは自己判断で勝手に薬をやめないことです。 辞めたい場合は、医師に相談してから決めてください。
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