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「だから、そんなエセカップルはぶっ壊すんです」
風であおられ太陽の顔があらわになると意外にも彼は笑顔だった。
しかし、顔とセリフがあっていない。そのズレに気付くまで多少の時間がかる。
それほどまで太陽の微笑みは澄んでいた。
「お、おい……猫乃間の息子にはなるべく……」
土筆が言い終わる事なく、太陽の冷たい声が土筆の声をもみ消す。
「そんなこと言ってられるほどもう、まともじゃないんで」
太陽の中ではもうすでに何かが壊れていた。
太陽の中に有る物それは、
蒲公英への愛と水仙への友情のみ
他は全て朽ちて消え去っていくのを感じた。
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