二十四話

11/11
前へ
/300ページ
次へ
だいぶ待たせていたコールは鳴り止む気配すらない。 いったい誰、こんなしつこくならすのは…… 「はい……もしもし」 本当はこの電話がかかってきた時点で何となく感じていた。 誰かなんて、薄々勘づいていた。 期待がつのる。 電話先は表示だから恐らくは公衆電話からかけているのだろう。 「……………………」 なかなか応答がない。 ――――イタズラか………… そう肩を落とすと、隣の部屋から明日の天気を伝える声が響いた。 『明日は 晴れ。時々……「太陽だけど」
/300ページ

最初のコメントを投稿しよう!

85人が本棚に入れています
本棚に追加