お前の婆ちゃんお前のパソコン売ってた

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それなんてスイーツ(笑)? って言いたくなるほど、切ない話。 「めぐるまた泣いたぁ!」 メリーは私の涙を優しく手で拭ってくれました。 「メリーが泣かしたんだからねっ!!」 「ごめんね。でもなんだか似ている境遇だった、めぐるには話したいって思ったんだ。泣かしちゃってごめんね」 メリーの目に涙が溢れてきています。 今度は私がメリーを抱きしめました。 「めぐるの胸の中ぽわんぽわんしないっすね!」 どうせ、私は貧乳ですよ!! メリーは泣いている事をきずかせないようにしているみたいです。 「メリーも言ってたよね。辛いときは泣いていいんだよ?」 メリーは黙って、私の胸の中で小刻みに肩を揺らしてます。 私はメリーの頭を優しく撫でました。 このまま、しばらく時間が流れ、メリーがゆっくりと私から離れます。 「てへへ!恥ずかしい所見せちゃいましたね」 メリーは頭を掻きながらいつもの表情に戻りました。 今日出逢ったばかりなのに、なんだか昔からの友達のような感覚。 メリーが私の担当でよかった。 私は心からそう思いました。 口に出したらまたメリーは調子にのりそうなんで言いませんけどね! 「そろそろ帰るかぁ!」 「うん!」 再び、メリーに手をひかれてアパートに。 その夜は、メリーのベッドで二人仲良く手をつなぎ私達は眠りに落ちました。
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