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起立!!
礼!!
必殺!!殺人!ギロツィンシューーーーーーーート!!
着席
目にもとまらない一連の動作で物体を蹴り飛ばし、リビングの扉を閉めました。
相坂さんは相変わらず笑顔で座ったままです。
さすがの相坂さんも昔、天剣のめぐると呼ばれていたこの私の早技は見破れなかったみたいですね。
「うーん どうもあの方の顔が頭によぎるから、手加減してしまいますねぇえ」
無理ですよねーーー
相坂さんの顔がまた三千世界みたいになってますし
急いでお味噌汁を再び相坂さんのテーブルの前に置きました。
「そうそう…これこれ…ってもう結構ですよ。いりません。正直インスタントの方が美味しいですよ?センスがないといいますか…この意味わかりますかね?」
起立!!
礼!!
お前の眼鏡の横の小さなワンポイントがなんかむかつくりすたるきっく!!
着席
あははははははははは!
粉砕!!!
玉砕!!!
大喝采!!!!!!
「はっ!?」
我に戻るとリビングから相坂さんは居なくなってました。
リビングの窓のカーテンがヒラヒラと風に舞っているだけです。
まさか…私…
バタン!!
リビングの扉がいきよいよく開きました。そこには、右手を前に突き出し親指を立てた物体が立ってました。
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