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服を脱いでいる最中に時々、奇声が聞こえてくる。
メリー大丈夫かな?
シャワーを浴びながら、メリーの言葉で楓さんとの思い出が頭に蘇ってくる。
「楓さん…もう一度だけでいい…少しでいい…会いたいっす…」
「めぐるー!!着替え置いとくからね!!私のぉwww風呂場の前でぇwwww吐かないでくださぁあいwwww浴糟から手が出て来てぇえwwwwww貴様を連れ去るぅうwwwwww」
さっきから大丈夫かな…?新しい扉とかメリー開かないよね?
「怖いわ!それに吐いてないわwwwwパンツだけにってかwwwまだ早いわwww」
「ちょwwmw何言ってるかわかんないっすwwww」
「なんでよ!」
ピーーー!!
「おっとヤカンが呼んでやがる!!じゃあこのエリアは任せたぞ!!」
バタバタバタバタ!!
さっきの独り言聞こえてなかったよね…?シャワーの音もしてたし…
お風呂から出るとメリーの用意したTシャツと短パンを手に取り着替える。
着替えたTシャツを見たら
「今行くぞ!し○じろう!!」
って文字がプリントされてある。こんなの、何処のお店で買ったのかな?
濡れた髪をタオルで拭きながら、部屋に戻ると
「八朔ぅう!!八朔ぅう!!メリーの八朔ぅう!!」
そう叫びながら狼の被り物、大根を両手に持ち、奇妙な踊りをしながら、料理しているメリーがいた。
楓さんとの思い出でちょっとブルーがはいっちゃってた私は。
「それ八朔ちゃう。大根や」
それだけ言ってソファーにちょこんと座りテレビのリモコンを押した。
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