始まりの唄
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見えない声に導かれて辿り着いたのは小高い丘の上。 辺りに遮るものは何もなく、一面の星空に守られているかのように聳え建つ白亜の建物――。恐らくこれが天星宮だろう。 建物に入っては見たものの人の気配は感じられず、音の無い広い空間に、加えて夜という底の見えない闇が哀しささえ漂わせていた。 暫く天星宮の中を巡り、ここにはもう誰もいないのだろうと確信めいた時、祭壇がある広間の階段に一人の人影を見つけた。
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