始まりの唄
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僕は言葉に詰まりそれから暫く沈黙が続いたが突然、夜空を駆ける星屑の大群が僕達の間を遮った。 その内の一つが真っ直ぐにこちらに飛んできて彼女の目の前に留まると、その中から一人の騎士が姿を現し跪いた。 すると先程まで微動だにしなかった彼女が立ち上がり、祭壇に飾られていた聖杯を手に取り騎士の前に差し出したのだ。 ……それからの二人のやり取りを、僕は幻でも見るような気持ちで見つめていた。
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