弐※執行者・祐希
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私はあの日、イキタイと願い、 異形と成り果てた友を殺した。 この手に残るのは、友を貫いた生暖かい感触。 私の手のなかで消えていく祐希の声。 でも私は、どうやって祐希を殺したのか憶えていない。 ただ残る手の重みに、涙さえしなかった。 それだけは嫌になるくらい、憶えてる。 私にのしかかる、十字架のように。
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