弐※執行者・祐希

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まだ右手に私の血を残し、 男は冷たく優しく笑う。 「お前には、“執行者”になる資格がある。」 「執、行者…………?」 私は赤子のようにボンヤリ辺りを眺めていた。 黒く静かな、この空気に異常な迄に安心感を感じる。 それは、男の一言で崩れ落ちる事になるのだが…… 「ああ、それと先に言っておく。 お前は“一度死んだ”」 「え――――――?」 崩れ、割れ、砕け散る これ以上何が壊れる? まだある理性か、 それとも……
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