壱※止まる刻・動き出す鼓動

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自分でも驚いた。 痛みより、眼から流れ出る血の量に意識があった。 「生きたいと思わない奴に、用はない。」 この冷たい一言を皮きりに、 私の右目は燃えるように痛みだした。 掻き毟るように右目を掴むたびに血が流れ出る。 「熱い!痛い!イヤー!! 助けてーー!!」 私は、叫ぶ、喚く、戦慄く。 それでも、 「知らん、お前はもう死ぬ。 おまえが望んだことだ。」 私は死ぬの? ただ帰っていただけで? 祐希を殺されて? 訳も分からず? 誰にも気付かれず? 私の生きた意味は? 私は? ダレ?
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