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自分でも驚いた。
痛みより、眼から流れ出る血の量に意識があった。
「生きたいと思わない奴に、用はない。」
この冷たい一言を皮きりに、
私の右目は燃えるように痛みだした。
掻き毟るように右目を掴むたびに血が流れ出る。
「熱い!痛い!イヤー!!
助けてーー!!」
私は、叫ぶ、喚く、戦慄く。
それでも、
「知らん、お前はもう死ぬ。
おまえが望んだことだ。」
私は死ぬの?
ただ帰っていただけで?
祐希を殺されて?
訳も分からず?
誰にも気付かれず?
私の生きた意味は?
私は?
ダレ?
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