風が吹く場所

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「ん?どうしたんだ?」 優しい声。 「あのさ、オレ、なんだかよくわかんないけど、なんか忘れてる気がするんだよね。」 凄く大切な事を。 なんだか凄く大きな事を。 「忘れ物か?」 大石が真っ直ぐに菊丸を見つめる。 「…えと、うんにゃ、多分大丈夫!」 大石の視線に少し緊張して菊丸は答えた。 それから
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