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「涙色」
今週雨が続くとテレビが言ってた
朝から晩まで降り続く雨と雨
僕はそんな雨を横目に黒い空を見てた
あぁ昨日の出来事が僕の目の前を通り過ぎる
僕に『殺して』と囁きかける
白くなびやかな肌傷つけたいほど白い
細い君の首に僕の舌を這わせてかじる
首から流れた赤い赤い涙僕と彼女の過去を染めてく
僕にもそんな色涙流せるかな
キレイな赤
雨が降って降って僕と彼女をけしてゆく
もう何もいらない
彼女さえ居ればいいんだ
あの笑顔を見るだけでつまんない世界が少しだけ変わるんだよ
でも…
今目の前には赤い赤い宝石君
どうしてそんなに真っ赤なの
次から次えと流れる赤い宝石はとてもキレイで悲しい
あぁそうか
僕が彼女首から赤い赤い宝石を流したんだ
ぢゃあ僕も君と同じ赤い赤い宝石になるよ
一緒なら痛くない
カッターを手に首から赤い血が流れる
これでずっと一緒…
雨は僕らを消してゆく
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