4188人が本棚に入れています
本棚に追加
視線が自分から鈴へと移ったと感じた悠は、
悠(今です。)
雅に向かって全速力で走った。
悠の行動に周りが気づいたときには悠は雅の間近にきていた。
雅「なっ?!」
驚く雅に、
シュッ!
と、蹴りを繰り出した悠。
その悠の足をギリギリのところで防いだ雅。
その際、手に持っていたぬいぐるみを床へと落とした。
悠(狙い通り。)
悠はすぐに足を引っ込めると、雅が落としたぬいぐるみをすばやく取った。
そして、
雅「!!クソッ!何なんだお前は!」
悠はそう言ってにらむ雅から離れると律樹の横へと移動した。
律「ゆ、悠さん?」
状況が飲み込めず、呆然としていた律樹だが鈴が部屋へ入ってきたことで自分の横にいるのが姿は違うが悠だという考えが浮かびそう聞いた。
そんな律樹に、
悠「お待たせしてすいません。もう大丈夫ですよ律樹くん。」
悠は申し訳なさそうにそう言った後、手に持っていたぬいぐるみを律樹に渡した。
律「あ、ありがとうございます!」
律樹は震える手でぬいぐるみを受け取りながらそう礼を言った。
最初のコメントを投稿しよう!