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鈴「なかなかやりますね。ですが、あなた1人でどうするおつもりですか?」
鈴は体勢を直しながら、ニヤリと笑ってそう言った。
その鈴の言葉に、
雅・三「なっ!」
雅と三浦が同時に周りを見渡した。
すると、
雅「・・・・・・。」
三「なっ・・・全滅・・・。」
まわりに居たスーツの男達が全員床へと倒れていた。
その光景に唖然とする雅と三浦。
そんな2人を見て、
鈴「弱いし、人数は少ないし、私が本気を出すまでもなかったです。」
鈴は余裕の笑みを浮かべ、呆れたようにそう言った。
そんなやり取りを3人を行っている横で、
悠(鈴に視線が集中している今がチャンスですね。一刻も早くこの場から律樹くんを出さないと。)
悠はそう思いながら自分の後ろで青ざめた顔のままの律樹を見た。
そして、
悠「律樹君今からここを出ます。」
悠は律樹にそう小声で言った。
律「えっ、でも鈴さんが・・・。」
律樹は小さくふるえる声で鈴の方を見た。
悠「鈴は大丈夫ですよ。今の状況を見たら楽勝ですから。」
悠はそう笑顔で言うと、律樹の背を軽く叩きドアへと向かい始めた。
そんな2人の行動に気づいているのは、
鈴(さぁ、2人が外へ出るまでこの人たちの視線を私に集めなければいけませんね。)
鈴だけだった。
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