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雅「ぐっ・・・くっ・・・。」
雅はあまりの鈴の力の強さに銃を持っていることができず、銃から手を離した。
すると、
鈴「これで撃たれたときの痛みをあじあわせてあげますよ。」
落下している銃を片手で受け止めた鈴が雅にそれを向けて構えながらそう言った。
そんな鈴に、
三・律『!!』
三浦と律樹が驚きで目を見開いた。
雅「や、やめろ。」
雅は青ざめた顔で震えた声でそう言った。
鈴「『やめろ』といわれてやめるとでも?ありえませんよ。あなたが先にしたことですよ私の相方に。」
鈴は止める気などさらさらないというようにそう言って、雅の腕へと狙いを定めた。
鈴の目にはためらいなど一切なかった。
そしてあと少しで引き金を引くという所で、
悠「鈴、そこまでです。」
と、腕にハンカチを巻きつけながら悠がそう鈴を止めた。
その悠のはっきりとした声に、
律「ゆ、悠さん!大丈夫なんですか?!」
律樹が驚きながらそう声をかけた。
悠「えぇ。かすっただけですから。」
律「で、でも血が・・・。」
悠「はい。結構血は出ていますが、たいしたことはありません。」
悠は律樹を落ち着かせるように笑顔でそう言った。
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