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雅「・・・・・・。」
雅は無言で奥においてある一番大きな机へ向かうとその机の引き出しを開け、中から紙の束を取り出した。
そしてそれらに目を通した後、
グシャッ!
その紙の束を思い切り握りつぶした。
そしてそのまま、
ダンッ!
雅「クソッ!」
そう言いながら机を思い切り叩いた。
三「だ、だんな様?」
雅の行動に怯えながら恐る恐る三浦が声をかけた。
すると、
雅「黙れ!どうしてもっとしっかりと確認しなかったんだ!」
雅は三浦に握りつぶした紙の束を投げつけ、怒りいっぱいに染まった目で三浦をにらみながらそう言った。
三「・・・・・・。」
三浦は無言のまま青い顔で投げつけられた紙の束を拾おうとしたが、
悠「これですか。」
それよりも先に悠がそれを拾い上げ、目を通し始めた。
途中からそこに鈴も加わり、2人は一字一句見落とさないよう目を通した。
目を通し終わった後、
悠・鈴『・・・きっちりとこれをすべて読んでいませんね。』
2人が同時に呆れたようにそう言った。
それに、
雅「・・・・・・・・・。」
雅は反応することなく、机にうなだれ、
三「見せろ!」
三浦は悠の手から紙の束を取り、すぐにそれに目を通した。
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