・解放のための代償

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そして続けて、 鈴「このままいけばあと何年かのうちに倒産するものが『黒煙屋』の手によって今すぐに変わるだけです。」 と言った。 雅「くっ・・・。」 鈴の言っている事が真実のため、何も言い返すことができない雅。 三浦も何も言う事ができず、顔を下へと向けた。 そんな2人を見て少し間をあけた後、 悠「ですが、色々と調べた結果。まだ確率は低いながらも助かる道があるとの判断をいただきました。」 悠がいきなりそう言った。 雅・三「えっ!?」 悠の話に驚き、下へ向けていた顔を同時に悠へと向ける雅と三浦。 悠「また『何もしらないクセに』と言われたくないので先に言いますが、判断を下したのは私達ではありません。ちゃんと分かっている人に判断をお願いしました。」 三「それは一体誰ですか?」 悠の説明を聞いて、すぐに雅ではなく三浦がそう聞いてきた。 悠「今はまだ言えません。が、これからの話次第ではきちんとお話しますし、ご紹介もします。」 悠はにっこりと笑みを浮かべてそう答えた。 三「話次第・・・。」 三浦がそう呟くのとほぼ同時に、 雅「話というのは律樹のことか。」 雅がそう言った。
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