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そんな雅の視線に、
三「こんな人達の言うの事を信じるんですか!私とあなたの付き合いの長さを考えてください!私がそんなことをするはずがないでしょう!それに私は執事の身、経営になんて口を挟める立場ではありません!そんな私が邪魔などできるわけないでしょう!」
三浦が拘束から逃れようと体をよじりながらそう叫んだ。
その叫びを聞いてところで、
雅「・・・・・・・・・。」
状況に混乱している雅は何も言葉を発することができず、椅子に座ったまま呆然とした表情を浮かべていた。
そんな雅を見て、
悠「思い当たる節はあるんじゃないですか?あと、他にもあるんですよ。」
悠がそう言うと、
三「何をわけのわからないことを!?ムッ・・・ググ・・・。」
三浦が悠がしゃべるのをさえぎろうとしたがその前に、
鈴「あなたは黙っていてください。と先ほど言いましたよ。」
鈴が三浦の拘束している手を片手で持ち、もう片方で三浦の口をふさいだ。
その様子を見た後、
悠「さっき『黒煙屋』が自ら協力を求めてやってきたと言っていましたよね?」
悠は雅の前に立ち、そう少し大きめの声で聞いた。
雅「あ、あぁ。」
呆然とした雅ははっとしたように悠の方へ顔を向け、悠の問いに答えた。
悠「まずそれがありえないんです。『黒煙屋』は依頼がないのに動いたりはしません。」
悠は首を横に振りながらそう言った。
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