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それを聞き、
雅「!!」
雅は何事かと音のした方を向いた。
するとそこには、
鈴「悪あがきももうしなくていいですから。」
と言いながら三浦の手を踏んづけている鈴がいた。
その状況を、
雅「・・・・・・。」
どうしてなのかと考える雅に、
悠「あなたも早くその人から離れてください。あなたをわざと挑発して自分の近くに来させて、何か企んでいるようですよ。」
悠がそう声をかけながら雅の腕をつかんだ。
雅「!?」
雅は悠の言葉に驚き、悠に逆らうことなく三浦から離れながら鈴を見た。
鈴「今まさに危ないところでしたよ。」
鈴はそう言った後、しゃがんで手を思い切り踏まれ痛みで動けないでいる三浦の腕をつかみ、
ドンッ!
そのまま頭を床へと押し付けた。
三「ッ!」
三浦は痛みで顔を歪め、声にならない声を上げた。
そんな三浦のことなどかまうことなく、
鈴「悠。」
鈴は悠を呼んだ。
悠「わかってますよ。」
悠はそう言って鈴のそばへ行くと、
シャッ!
スーツのポケットから小型のナイフを出し、鈴が掴んでいる三浦の腕のスーツの袖口をそれで切った。
すると、
ポトッ・・・
と切った袖口から注射器が落ちてきた。
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