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それを見て、
悠・鈴『また物騒なものを・・・。』
と悠と鈴が同時に顔をしかめてそう言った。
そして、
悠「これは回収させていただきます。」
悠がそれを拾ってビニール袋を出し、その中へそれを入れた。
その様子を横目に見ながら、
三「なっ!か、返せ!」
三浦は顔を青くして悠の持っているものを取り返そうとしたが、
鈴「それ以上暴れてたら怪我をするだけですよ。それともうあなたがあれを使って何をするつもりだったのか大体の見当はついています。」
鈴がそんな三浦を押さえ、そう言った。
その後続けて、
鈴「『どうしようもない状況になったらこれを使え』、とでも言われたんでしょう。『黒煙屋』に。」
厳しい視線を三浦に向けそう言った。
三「・・・・・・。」
三浦は何も言わなかったものの、体が一瞬こわばったことを鈴が見逃すはずがなく、是非はすぐに分かった。
悠「あなた『黒煙屋』にいいように使われているという自覚はありますか?」
悠がそう聞くと、
三「・・・・・・・・・。」
三浦は何も答えず、悔しそうに顔を歪めた。
そんな三浦を気にすることなく、
悠「これが何なのか調べないとわかりませんが、多分あなたが思っているようなものではないと思いますよ。」
悠が呆れた様にそう言った。
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