4188人が本棚に入れています
本棚に追加
鈴と三浦が出て行った後、
雅「・・・あいつを連れて行ってどうするつもりだ?」
少し間を開けてから雅がそう聞いてきた。
悠「心配ですか?」
雅「バカを言うな。ただ、どうするつもりなのか知りたいだけだ。まだ殴り足りないし、言いたりないのに連れて行かれたんだ。それくらい聞いてもいいだろう。」
そう言った雅に、
悠(・・・なら普通はその人がどうなろうと気にしないものだと思いますが。律樹くんが戻ると信じていたこの人はこんな感じだったんでしょうかね。)
悠は心の中でそう思いながら、
悠「あの人をこれからどうするのか。という事は教えることはできません。とりあえず言えるのは2度とあなたの前には現れないという事だけです。」
悠はそう答えた。
雅「・・・・・・。」
雅は悠の答えに不満そうな顔をして悠をにらんだ。
そんな雅に、
悠「ですが、安心してください。この世から消すということはないです。」
悠はニヤリと笑ってこれ以上聞かれても何も答えないというオーラを放ってそう付け加えた。
雅「・・・そ、そうか。」
雅はそんな悠の笑みに寒気を感じ、これ以上聞いてもダメだという事が分かったためそう言って頷いた。
それを見て、
悠「分かっていただけたみたいでよかったです。では、今後の・・・」
悠がそこまで言った所で、
フラッ・・・
雅がいきなりフラつき、倒れそうになった。
悠「!!」
悠は驚き、急いで雅の下へ向かった。
が、雅は何とかその場で踏ん張り、倒れることなく近くのソファに倒れこむように座った。
最初のコメントを投稿しよう!