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それを聞き、
雅「あぁ、もちろん読んだ。律樹が会うことを希望してすぐに会うわけではなく、誰かに会っても大丈夫か判断してもらってから。という事だろう。」
雅はそう答えた。
悠「その通りです。・・・今日の様子を見ていると律樹くん1人に判断を任せるとすぐにでもあなたに会いにきそうな気がします。場合によっては条件から外そうとも考えていましたが、それはなしにさせてもらいます。」
この悠の言葉を、
雅「それはかまわない。でも、ありえないだろう。」
雅は自嘲の笑みを浮かべながら否定した。
悠「・・・今まであなたが律樹くんにしてきたことを思い返すと普通はそう思うでしょうが、どうも律樹くんはそうではないようですから。さっきの様子を見ていたらならわかるでしょう。確かにあなたに怯えていましたが、最後まであなたをかばっていたんですよ。」
悠は『やれやれ』という様に呆れた目をしてそう言った。
雅「・・・・・・。」
雅はその時のことを思い返し、後悔するかのように顔を歪めた。
そんな雅に、
悠「今は後悔しているよりも話をしましょう。後悔はあとで1人になってからたっぷりしてください。」
悠はそう言って、
悠「で、判断する人ですがこれは光希くんにお願いします。」
話を再開した。
雅「!!・・・そうか、意識が戻ったのか。」
『光希』という名前を聞いて、雅は目を見開いた後安堵したようにそう呟いた。
悠「あぁ、知らなかったんですね。光希くんは無事に意識を取り戻しましたよ。後遺症も今のところはないようです。」
悠が雅の様子を見て、そう説明した。
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