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雅「あぁ、かまわない。」
雅は間を空けることなくそう答えた。
悠「ではこれでこの書類の話は終わりです。次は今後の対策について話をします。」
悠はそう言って机の上に一通りの資料をおいた。
そして、
悠「今後の対応のマニュアルだそうです。これを会う日までに読んでおくようにとのことでした。」
と言うと、
雅「・・・これだけなのか?」
雅は資料の少なさに訝しげな表情を浮かべた。
悠「はい。あとは直接本人が来て指導するそうです。ただそれだけは説明する必要もないくらい初歩だから読んでおけ。と言っていたそうです。」
雅「・・・直接・・・一体誰なんだ?立て直しのプロっていうのは?」
雅は資料をめくりながらそう悠に聞いた。
悠「あっ、まだ名前も言っていませんでしたね。月見千里(ツキミ・チサト)という方です。」
雅「なっ?!月見千里!?」
悠が名前を言ってすぐ雅が驚いたようにそう名前を繰り返した。
悠「ご存知のようですね。」
雅「ご存知のよう・・・じゃない。無理だ。その人を紹介されても立て直しを頼むほどの余裕はない。」
雅は首を横に振りながらそう言った。
その様子を見て、
悠(さすがに知っているみたいですね。まぁ、この人を知らないと言ったら経営者として終わりですからね。)
悠はそう思いながら、
悠「お金の心配をしているのなら大丈夫ですよ。」
驚愕している雅にそう言った。
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