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これに対し、
雅「あぁ、わかっている。」
雅はそう言って力強く頷いた。
悠「わかっているのなら良いんです。では、話の続きをしましょう。」
悠はそう言った後、月見の連絡先を雅に伝え、あとでそこへ連絡を入れる事、会社の事はすべて月見に任せるため自分達は関わらない事等を説明した。
そして一通りの話を終え、
悠「今までの話でわからなかった事や質問しておきたい事はありましたか?」
確認のためそう雅に聞く悠。
雅「会社の事についてはあんたに聞いてもダメなんだろう?」
悠「えぇ。」
雅「なら大丈夫だ。」
悠「じゃあ、これで話は終わりです。あっ、最後に。」
悠はそこで一旦言葉を切り、
悠「もう何もないとは思いますが『黒煙屋』から何か連絡がきたり、会いにきたりという事があったらここへ連絡をください。」
冬慈の仕事用の携帯の番号が書かれたメモを雅の前に置いた。
雅「わかった。」
雅はそう言ってメモを取ると、なくさないように胸ポケットから手帳を出し、そこへはさんだ。
それを見て、
悠「話は本当にこれで終わりです。・・・再度言わせてもらいますが、これから色々と大変だと思います。いえ、大変です。が、律樹くんにもらったチャンスを無駄にしないよう頑張ってください。」
悠はそう念を押すように言った。
雅「そう何度も言われなくてもわかっている。・・・無駄にはしない。必ず立て直してみせる。」
雅は決意を決めた目で悠を見ながら力強くそう言いかえした。
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